CLIPSTUDIO(クリスタ)のイロハ ~画像解像度編~
こんにちは、Cytrusです。
皆さんは、イラストを描いていてほかの人より
ざらざらしてる…なんてことがあったりしませんか?
そのざらざら感、画像解像度が原因かもしれません。
今回は、CLIPSTUDIO(クリップスタジオ)やPhotoshopを使ううえで大切な
画像解像度について解説します。
目次
・画像解像度とキャンバスサイズの違い
CLIPSTUDIOで、新しくキャンバスを作成すると
このような画面が出てきます。
この赤く囲われた部分が、上から
・キャンバスの横幅(横:規定サイズ選択タブ)
・キャンバスの縦幅
・キャンバスの解像度
になっています。
CLIPSTUDIOなどで制作できるデジタルイラストは、
全て点の情報としてデータ化されています。
つまり、デジタルイラストは小さな点が集まってできたものと言えます。
それを踏まえて説明すると、
画像解像度は小さな点の密度、キャンバスサイズは小さな点の量
という感じになります。
今回は画像解像度についてフォーカスを当ててみましょう。
・画像解像度(dpi)
画像解像度は、イラストを描いたときにどれだけ細かいところまで
描画できるかを決める数値です。
略称として「dpi」という単語がありますが、これは
「Dots per inch」、1インチ当たりのドット数を表しています。
1インチを正方形で表して、中のドットの密度が違うとどうなるのかを
図解しました。
どちらも描いたものは正円ですが、10dpiと20dpiでは
描画できる限度がかなり違うのがわかりますよね。
これが解像度です。
これだけ見ると数字が大きいほうが得ではありますが、
キャンバスのデータが大きくなったり描きあがってからdpiを
動かすと画質が極端に悪くなってしまいますので注意しましょう。
・用途によって解像度を変えよう
イラストを描く目的やその用途は、SNSへアップロードすること以外にも
印刷する、漫画を描く、WEBで挿絵として使う、などなど
様々ありますよね。
実は、その用途によっても解像度を調整する必要があるのです。
・カラー印刷の場合:300~350dpi
ポスターやチラシ、ポストカードなど、手に取って見る場面があるものは
基本300~350dpiでの製作が好ましいです。
・グレースケール印刷の場合:600dpi
グレースケール印刷は、白と黒のほかにグレーでの表現が可能ですが、
色が使えないぶん、解像度をあげてぼけないようにする必要があります。
・モノクロ印刷の場合:600~1200dpi
グレースケールと違うところは、色が白か黒かの2色しかないところです。
テキストのみの印刷物や、グレースケールをトーンで表現する漫画は
モノクロ印刷に当たります。
特に漫画は、少なくとも600dpi以上で制作をしましょう。
漫画特有のドットでの表現がキレイに出力されず、なんだかぼやっとした
印象になってしまいます…。
・WEBの場合:72dpi~
WEBの場合は、解像度よりも画像のサイズであるpx(ピクセル)を
大きくする必要があります。
解像度にはあまり左右されないから、小さくても大きくても問題ない、
とだけ覚えておきましょう。
今回は、デジタルイラストツールで大切な
画像解像度について解説しました!
なにかCLIPSTUDIOのことやデジタルイラストについて
解説してほしいことがあったらXにて質問募集しております!
お気軽にどうぞ~